現代では男性型脱毛症(AGA)がメジャーな病気となり、『薄毛は治せる』時代になりつつあります。
また、女性の薄毛に関しても、FAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれるタイプの脱毛症が存在することが明らかとなっており、徐々にその病態が解明されつつあります。とはいえ、FAGA治療の選択肢は男性ほど多くはなく、効果や副作用はあまり知られていません。
そこで今回は、FAGA治療の治療に用いられる薬の副作用を中心に解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
女性でも通えるFAGA治療・薄毛の悩み解決・3選のクリニック
目次
そもそもAGA(男性型脱毛症)って
FAGAの治療を理解するためには、AGA(男性型脱毛症)のメカニズムを理解する必要があります。
*)メカニズムをご存じの方は読み飛ばして下さい
AGAとは、男性型脱毛症のことであり、男性ホルモンが過剰に働くことで、薄毛になってしまうという病気です。
主に頭頂部や前頭部(ひたい)などの局所から薄毛が始まり、時間の経過とともに頭部全体へと広がっていきます。
つまり、『男性ホルモンの働きを抑えることができれば薄毛の進行を止められる可能性がある』ということです。
そのため、AGAの治療では男性ホルモンを抑制する治療が行われます。
では、FAGAはどのようなメカニズムなのでしょうか?
FAGAのメカニズムとは?
女性の薄毛にはストレスや生活習慣など、ホルモン以外にもたくさんの要因が関わっていることがありますが、『男性ホルモンが関与する女性の薄毛』をFAGA(女性男性型脱毛症)とよびます。
実は、女性の体内にも男性ホルモンは存在しています。
通常時は女性ホルモンの量が圧倒的に多いため、男性ホルモンの影響は少ないのですが、何らかの原因
- 閉経
- ストレス
- 病気
などで女性ホルモンの量が減少すると、男性ホルモンの影響を強く受けるようになります。
つまり、FAGAはホルモンバランスの異常によって起きる病気だということになります。
薄毛治療には大きく分けて3種類ありますが、女性(FAGA)は使えないもの、副作用、悪影響があるものもありますの理解しておきましょう。
参考
薄毛治療の代表的な薬
- プロペシア
- ミノキシジル
- パントガール
FAGAにプロペシアは使えるの?
FAGAの治療はAGAほど単純ではありません。
AGAの治療では『男性ホルモンを抑制する薬(プロペシアなど)』が使用されますが、FAGAの治療ではこれらの薬を使用することはできません。
女性にプロペシアなどを投与することにより、体内のホルモンバランスがさらに崩れ、多くの副作用が出現する可能性があります。
加えて、女性に対するプロペシアの有効性を示す根拠も、男性のそれほど多くありません。
男子胎児の生殖器官等の正常発育に影響する
女性におけるプロペシア(特にザガーロ)の危険な副作用が『男子胎児の生殖器官等の正常発育に影響する』というものです。
AGAの治療に用いられるプロペシアやザガーロを女性に投与することで、『胎児に影響する』ことが分かっています。
そのため、これらの薬は女性には投与してはいけません。
では、FAGAはどのように治療するのでしょうか?
ミノキシジル外用薬
血管拡張作用がある有効成分ミノキシジルを外用薬(塗り薬)として使用することで、発毛(育毛)効果があることが知られています。
ミノキシジルにより頭皮の毛細血管を広げることで、頭皮全体に髪の発育に必要な栄養素を行き渡らせることができます。
それによって細胞を活性化し、髪の発育を促すといわれています。
ミノキシジルの副作用
注意ポイント
- 頭皮のかぶれ
- 頭皮の発赤(湿疹)
- 低血圧症
- 初期脱毛
- 体毛が濃くなる、など。。
ミノキシジルの外用薬にはさまざまな副作用が報告されています。
ミノキシジルを塗布した箇所に痒みが出るなどの皮膚症状の他、血管拡張作用による低血圧症状や初期脱毛などの副作用がしられています。
初期脱毛とは、ミノキシジルによって髪が生えてくるサイクルが変化することで、もともとある髪が抜けてしまう現象です。
初期脱毛は一時的なものであるため、焦って使用を中止しないように注意する必要があります。
パントガール
パントガールはFAGAに使用できる薬(女性に使える)です。
パントガールは女性の薄毛に多く見られる『びまん性脱毛』に有効性を示すことが知られています。
AGA治療・女性の薄毛治療薬パントガールとは?内服薬について
パントガールの副作用
パントガールはパントテン酸カルシウムやビタミン群などの栄養成分を含む薬剤であるため、大きな副作用は報告されていません。
軽度な副作用としては、消化器症状(下痢や便秘)や頭痛などの副作用が存在します。
FAGA治療では男性ホルモンに注意!
FAGAはAGA同様男性ホルモンの関与がしられていますが、男性と同じようにプロペシアを使用することはできません。
女性が男性ホルモンを調節する薬剤と接触することで、胎児や生殖機能に影響を及ぼす可能性があります。
そのため、AGAの治療を行う際には、必ず専門家の指導を受けるようにしましょう。
女性でも通えるFAGA治療・薄毛の悩み解決・3選のクリニック
まとめ
いかがでしたか?
今回は、女性のFAGA治療には副作用は?3種類について紹介しました。
ぜひ参考にしてみてください。